“大谷騒動”を経済学で考えると…「囚人のジレンマ」を思い出す
今回、水原氏は「すべては私の責任」と答え、翔平は「一平さんに盗まれた」と証言した。「犯人は水原氏のみであり、翔平は完全に無実」と、2人とも“同じ内容”を説明したことになる。
しかし、これを「囚人のジレンマ」に当てはめると、お互いに「不幸な結果」を引き寄せてしまうのではないか……そう思えてならないのだ。
もちろん真実はどこにあるか分からない。でも、お互いが「最善」と思った選択肢が、結果的に「不幸」を引き寄せてしまう可能性は十分にある。「ゲーム理論」はそう教えてくれる。
シニアの皆さんも、ケタの違いこそあれど、同様のシチュエーションを、数多く経験したことだろう。そしてこれからも経験することになるだろう。人生はそれくらい選択肢が多い。自分にとって「最善」だと思ったとしても、結果的にそうならないケースもあるということだ。
全体の利益を考えられる器量を持ち、シニアとして尊敬される振る舞いをするようにしたい。