片道6Hかけて“最後の晩餐”の豚肉定食をデリバリー 米在住がんの女性に
2月23日、米ノースカロライナ州アウターバンクスのレストラン「ママ・クワンズ」に、ウェストバージニア州に住むメアリー・シモンズという女性から電話がかかってきた。
「親友のヘザー・バウワーズががんで死にかけており、『最後の晩餐』にママ・クワンズのポークプレート(豚肉定食)が食べたいと言っている。何とか願いをかなえる方法はないものだろうか」という内容だった。
ヘザーさんは休暇でしばしばアウターバンクスを訪れ、ママ・クワンズで食事を楽しんでいたという。
ヘザーさんが住むホスピスまで車で片道6時間以上かかるが、店のオーナーのケビン・チェリーさんは二つ返事でOK。
写真はホスピスに到着した際のケビンさん。最後の晩餐をできるだけ明るいものにしようと、悲しい気持ちを隠して、精いっぱいの笑顔をつくったという。ヘザーさんはその翌日、24日に亡くなった。
ケビンさんはメアリーさんに「このことは内密に」と頼んだが、メアリーさんはしばらく沈黙していたものの、「こんなにも素晴らしい無私の親切をぜひ、人々に知ってもらいたい」と3月13日に詳細をフェイスブックに投稿。
それが少しずつ拡散し、地元テレビが取り上げるなどしたため、心温まる話として話題になっている。