小池都知事は「カイロ大卒」について国会議員時代は何と言っていた? 学歴詐称疑惑はいよいよ佳境に
2002年4月18日の衆院安全保障委員会で、当時、外務副大臣の杉浦氏は中東情勢をめぐる質問をした小池氏(知事)に向かってこう切り出している。
「まず、小池先生におかれましては、カイロ大学を御卒業ということもございまして、アラブ、イスラエル、あのあたりの問題については大変な理解者であり権威でいらっしゃる」
カイロ大を卒業し、かつ、中東情勢の理解者であり権威もある人——。外務副大臣から、こう持ち上げられれば、さすがに卒業していなければ「いやいや」と否定するだろうが、小池氏(知事)はノーリアクションだった。
■アルカイダ首謀者ザワヒリを「同級生」と呼んでいた
「カイロ大を首席卒業」という立派な肩書が事実であれば、あらゆる場面でアピールしたいのが政治家の本能だろう。「緑の狸」などと言われ、目立つことが大好きなどと評されてきた小池知事の政治スタイルとも重なる。ところが、国会議員時代の小池氏は学歴について踏み込んだ発言をしていない。「卒業」ではなく、「母校」「同級生」という別の単語で「カイロ大卒」をほのめかす場面が目立つ。