「狛江湯」のツボを押さえた内気浴スペースでトロントロン

公開日: 更新日:

狛江湯

 小田急線狛江駅南口から3分ほど歩くと、静かな住宅街に白いのれんが目に留まる。1955年創業の「狛江湯」は昨年、スキーマ建築家の長坂常氏によりリニューアルオープンした。都会的な玄関を抜け、券売機で入浴料+サウナ代(タオルセット付き)1200円をチョイス。なおサウナは2時間制。

 コの字カウンターの左側は銭湯のフロントで、右側はビールサーバーが並ぶカフェバー「SIDE STAND」になっている。クラフトビールが味わえるとは、湯上がりが楽しみだぞ。フロントでサウナ用バンドを巻いてもらい、脱衣場へ。

 コンクリート打ちっ放しのモダンな雰囲気の中、服を脱いで浴場に入ると、平日午後でもかなりの客入りで週末は混雑必至か。カランにはシャンプー類などがそろい、手ぶらでOK牧場っス。

 体を洗ったら、広い湯船のあつ湯にザブン。43度で、底はミクロマットを使用し、バイブラコーナーを備える。隣は37度の高濃度炭酸泉で、肌触り滑らか。湯は、多摩川の伏流水や湧水を使用しているという。のんびりと温まったところでサウナ、行きまーす。

 ビート板を手にドアを開けると、しっかりとした湿度の中、熱さに包まれた。壁には輻射熱効果の高い麦飯石を使用。国産ヒノキ造りの3段ストレートベンチは定員12人。ベンチ上段に空席を見つけてどっこいしょ。座面に奥行きがあって、体育座りの人が目立つ。ベンチ下の間接照明のみで、落ち着いた静かな空間が居心地サイコー。

 正面に鎮座するサウナストーンぎっしりのSAWOストーブは88度設定だった。すると、20分ごとのオートロウリュが始まり、上部のノズルから5秒ほど水が激しく滴り落ちてきて、ジワ~ッとマイルドな熱波が広がってくる。うんうん、快適快適。余裕をかましていると、体感温度がググッと上昇し、滝汗状態に。1セット目は12分計5分でギブだった。

 レインシャワーで汗を流すと、水風呂へ。やや広めの湯船で水深90センチ。チラーで15度のキンキン天然水にトロントロン。マジで天国だわぁ~。

 浴場内には、スポットクーラーで火照りを冷ます内気浴スペースとしてイス6脚分。サウナーのツボをしっかり押さえているのがうれしい。

 2セット目からは8分頑張って合計4セット。全身あまみ大島状態、内気浴の椅子でホワンホワンにととのうと、のどはカラッカラ。クラフトビール、プリーズ。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」