祖師ヶ谷大蔵「湯パークレビランド」意外なストロングボナ3セットに“熱戦の証し”が!
湯パークレビランド(祖師ヶ谷大蔵)
小田急線祖師ケ谷大蔵駅の前にあるウルトラマン像を背に千歳船橋方面に住宅街を歩いて10分ほど。1957年創業の「湯パークレビランド」は青タイルの外壁が映える。95年からビル型銭湯になったという。
下足ロッカーに靴を預け、フロントでサウナ付き入浴料900円(バスタオル付き)を払い、シャレた店名の由来を尋ねると、「『レビ』は英語であぜ道という意味。私の名字が『田中』なので、少しひねって命名しました」と2代目の田中郁夫さん。サ室用フックキーを受け取った。
脱衣場で服を脱ぎ、浴場の扉を開けると、西洋文様のタイル壁に囲まれた昭和モダンな雰囲気。中央にポール灯が立っている。湯は地下約32メートルから湧出した井戸水を飲めるくらいキレイにろ過しているらしいが、飲んではいけません。カランに並ぶリンスインシャンプーなどで汗を流す。
名物の湯船は42度で、広い。何と1つの浴槽内には、強力ジェットエステバス、冷水枕付きの座風呂3種、マイルドな電気風呂、バイブラコーナー、そしてボタン式の打たせ湯が! 常連サンに「幕の内風呂」と親しまれるネーミングがバッチグーです。
ウキウキで一通りの湯を楽しんだら、浴場奥の階段で2階の露天エリアへ。半東屋の露天風呂は41度。和照明に照らされながら日替わり薬湯にザブン。この日は鮮やかなレモンの湯で、爽やかな香りにぽっかぽか。下地ができたら、1階に戻って北欧サウナじゃ。
フックキーでドアを開けると、お~広い。「ここのドア、ちゃんと閉まりきらないからグッと押して閉めてね」と先客の紳士のアドバイスに従って強く押す。
正方形の室内は、耐熱レンガとアメリカ松造りのL字2段ベンチに定員20人。壁にガスボイラーを格納したボナサウナだった。設定は92度。明るい空間の上段に陣取ると、深呼吸できる熱さが気持ちいい。これなら10分はイケるぜ。そう思い、2つあった15分計の砂時計のうち、1つをひっくり返す。
ベンチ正面のテレビを眺めていると、3分ほどで早くもパワフルな輻射熱に汗が噴き出す。時々、「シュウウ」とうなるボイラー音とともに熱さがさらに増したような。ぐおおっ。ボナでも、意外とガッツリ熱い。8分で汗ダラッダラになり、降参して退室した。