ボスネコと仲良し野良ちゃん…2頭のユニークな“主従関係”に注目してみた

公開日: 更新日:

 さらに続きがあって、この2頭を仕切るボスネコがいるようで、ボスネコは自宅の外から2頭を呼ぶそうで、呼び声に反応して仲良し2頭はボスに招かれるように出かけるそうです。しばらくすると遊んで満足したのか、2頭そろって帰ってくるとのこと。

■サルのような主従関係

 サルのボスと子分の主従関係のような感じがします。一般にボスネコが強いうちは、弱いオスネコは寄り付きません。ネコでサルのような主従関係は聞いたことがありません。千葉に残るもう1頭は、入院中の仲良しを捜しているようです。

 去勢や避妊したネコちゃんグループだと、このような行動は見られますが、繰り返す通り2頭は去勢していません。野良のネコちゃんに、このような草食系のオスがいるのは珍しい。野良ネコちゃんたちの繁殖能力が落ちているのでしょうか。たまたま今回の2頭が特殊なのでしょうか。

 元気になって千葉に戻ったとき、その相棒やボスネコとの関係が乱れる可能性があるので、去勢せずに退院する予定です。都心の自宅で飼う場合は、去勢して外には出さずに、と言いたいところですが、千葉では畑が目の前にある環境で外を生活圏にして人にも慣れていて、自宅には眠るために帰るような生活スタイルですから、それでよいと思います。

(カーター動物病院・片岡重明院長)

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  4. 4

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 5

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  1. 6

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  2. 7

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  3. 8

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  4. 9

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  5. 10

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ