ボスネコと仲良し野良ちゃん…2頭のユニークな“主従関係”に注目してみた
さらに続きがあって、この2頭を仕切るボスネコがいるようで、ボスネコは自宅の外から2頭を呼ぶそうで、呼び声に反応して仲良し2頭はボスに招かれるように出かけるそうです。しばらくすると遊んで満足したのか、2頭そろって帰ってくるとのこと。
■サルのような主従関係
サルのボスと子分の主従関係のような感じがします。一般にボスネコが強いうちは、弱いオスネコは寄り付きません。ネコでサルのような主従関係は聞いたことがありません。千葉に残るもう1頭は、入院中の仲良しを捜しているようです。
去勢や避妊したネコちゃんグループだと、このような行動は見られますが、繰り返す通り2頭は去勢していません。野良のネコちゃんに、このような草食系のオスがいるのは珍しい。野良ネコちゃんたちの繁殖能力が落ちているのでしょうか。たまたま今回の2頭が特殊なのでしょうか。
元気になって千葉に戻ったとき、その相棒やボスネコとの関係が乱れる可能性があるので、去勢せずに退院する予定です。都心の自宅で飼う場合は、去勢して外には出さずに、と言いたいところですが、千葉では畑が目の前にある環境で外を生活圏にして人にも慣れていて、自宅には眠るために帰るような生活スタイルですから、それでよいと思います。
(カーター動物病院・片岡重明院長)