「淀ちゃん」処理費用8019万円!大阪市幹部が恫喝で「水増し」要求し倍以上に引き上げていた

公開日: 更新日:

 交渉のテーブルで業者側は「一番(中身がわからない)ブラックボックスにできるのは清掃なので、うまく8000万(円)台へもっていったらいいんちゃうの」と提案。これに対し、海務課長が「(清掃することは)聞いていない。上司に諮らないと」と伝えたところ、経営改革課長の口から冒頭の恫喝発言が飛び出し、増額を強く迫った。結局、経営改革課長が言った通りの8019万円で随意契約が決まった。

■2月に迷い込んだクジラは1500万円前後で処理

「港湾局職員と海運業者の癒着が次々明らかになっています。当時の人事・港湾再編担当課長が死骸処理後の1月下旬、業者を訪問し、日本酒を贈っていた。交渉にあたった経営改革課長も価格交渉期間中、飲み物とつまみを持参して業者を訪れ、内規で禁止されている会食をしています。港湾局の別の部署の職員も、事前に同社に市の試算額を伝えていた」(市関係者)

 今年2月には、再び大阪湾に迷い込んだマッコウクジラが死んだ。死骸は堺泉北港内の産業廃棄物処理場に埋められ、2年後をメドに骨を取り出し、「大阪市立自然史博物館」に提供される。埋めるまでの処理費は、前回の5分の1以下の1500万円前後となる見通しだ。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  2. 2

    シニア初心者向け「日帰り登山&温泉」コース5選 「温泉百名山」の著者が楽しみ方を伝授

  3. 3

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  4. 4

    斎藤元彦氏猛追の兵庫県知事選はデマと憶測が飛び交う異常な選挙戦…「パワハラは捏造」の陰謀論が急拡散

  5. 5

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  1. 6

    兵庫県知事選「頑張れ、斎藤元彦!」続出の異常事態…まさかの再選なら県政はカオス確実

  2. 7

    別の百条委メンバーも兵庫県知事選中に「脅迫された」…自宅前に県外ナンバーの車、不審人物が何度も行き来、クレーム電話ひっきりなし

  3. 8

    悠仁さまの処遇めぐり保護者間で高まる懸念…筑付高は東大推薦入試で公平性を担保できるのか

  4. 9

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末

  5. 10

    異様な兵庫県知事選の実態…斎藤元彦氏の疑惑「パワハラは捏造」の臆測が急拡散

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末