小中学生のいる困窮世帯「短くてよい」「不要」が6割も…日本は夏休みに恐怖を覚える悲しい国に?
都内に住む40代パート主婦は「九州にある実家に帰省するにしても、家族3人で往復10万円以上は軽くかかりますから。今年はやめておこうかなと。旅行なんてとてもとても……」と明かす。
ましてや円安。海外旅行なんて一部のセレブだけで、家でゆっくりというより、何もできないというのが本音だろう。
「東京23区では今年4月から小中学生の給食費が無償化されましたが、夏休みになれば当然、その分の食費がかかるわけです。お金がかからないからと自宅にこもっていると、子どもたちはスマホやゲームばかり。いかがなものかと外に連れ出してファミレスに入れば、たった1回で給食費の平均月額4500円近くかかることも。夏休みの短縮や廃止を望む気持ちはよく分かります」(前出の柏木理佳氏)
■子育て世代の旅行頻度は二分化
子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」(アクトインディ運営)の調査によると、子育て世代の旅行頻度は、コロナ前や昨今の物価高前と比べて、「変わらない」が約4割、「減った」「行かないようになった」も約4割と、二分化しているという。
「今年の夏休みは無料で涼しい図書館が家族連れでごった返すかも」(前出の40代パート主婦)
日本は夏休みが怖い国になってしまった。