著者のコラム一覧
ラサール石井タレント

1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。

都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

公開日: 更新日:

 そして選挙後のインタビューがひどかった。まず質問に必ず顔をしかめ時間を置く。質問がとんちんかんだと言わんばかりに。そして難癖をつける。質問者がひるむとここぞとマウントを取る。不毛な会話が続く。どの局もこの連続。

 ただTBSラジオの荻上チキ氏と武田砂鉄氏はかなり頑張った。どう見ても石丸氏がおかしく異常に見えたと思うのだが若者は違うらしい。そもそも彼らはテレビも見ないしXも見ない。

 見るのはショート動画とYouTube。そしてそこには石丸氏を称えるような動画ばかりだ。

 映画は倍速で見る、ギターソロは飛ばす、長い本は読めない、という若者たちのスマホに、検索しなくても石丸氏のカッコいいショート動画が現れる。一度見たら同じようなものをAIが選んでどんどん見せてくる。

 そこで興味を持ったから自分でもっと調べてみよう、他の人と比べてみよう、などということはしないんだな。文句なく飛びつくんだ。

 水道橋博士によると、まだ12歳のジャーナリスト、中学生新聞くんが「この人、厨二病ですね」と言ったそうで。中1に言われるって。

 しかし思えば過去にも、小泉純一郎橋下徹に熱狂し、騙されていた時期がある。学ばないなあ我々は。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上智大は合格者の最大40%も…2021年から急増した「補欠合格」の現状

  2. 2

    慶応幼稚舎の願書備考欄に「親族が出身者」と書くメリットは? 縁故入学が横行していた過去の例

  3. 3

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  4. 4

    赤西仁と田口淳之介が始動…解散した「KAT-TUN」元メンバーたちのその後

  5. 5

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  1. 6

    人間の脳内のマイクロプラスチック量は「使い捨てスプーン」サイズ…8年前より1.5倍に増えていた

  2. 7

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  3. 8

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  4. 9

    トランプ大統領が大慌て…米国債の「金利急上昇」は何が大問題だったのか?

  5. 10

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”