(59)電気アイロン誕生から100年…東芝のハイブリッド型が「360度」実現でまた進化
それを縦にするとどうなるのか。まず、水は下に移動します。狭いルートに誘い込むようにしても、水は上がってこないので、ポンプが必要になります。使用時にまっすぐ持って上下に動かすだけなら、シンプルな構造でよいのですが、そうすると掛け面の狭幅部でスチーム面だけを使うことになります。横にしたいのが人情ですが、そうすると蒸気が出なくなったり、ひどい場合は水がポタリと滴ります。
■しわ伸ばしに集中すると…
このためメーカーも工夫し、左右60度ぐらい(計120度角)までなら問題ないようにしています。悪くはないのですが、しわ伸ばしに集中すると限度角を超えてしまいます。やっちまったという感じで、イラッとします。
ところが、今年、東芝は360度対応のモデルを発表しました。テストをするとエアアイロン台の上を自在に操る感じです。問題はなく、とても気持ちよく使えました。
当モデルは、スチーム温度だけでなく、アイロン面の温度も布の種類により高・中・低と変えられます。小型ながら本格的な性能です。