(58)タイガー魔法瓶が起こしたミキサー革命! “刃を斜めにセット”まで127回も試作を
思惑が外れた家電にガッカリして、その後は使わなくなったなんて経験は皆さんお持ちではないですか。私の場合、それはミキサーです。
フレッシュジュースが好きでよく作るのですが、思った通りにいかないことが時々あるのです。味ではなく、ジュース自体が作れないという意味です。
ジュースを飲みたくなるのは寝起きです。ぼーっとした頭で、冷蔵庫からニンジンとリンゴ。場合によってはパインを取り出し、皮や芯を処理。水もしくはミルク、時には蜂蜜を入れて、ミキサーをスイッチオン。
ところが、途中でミキシングできなくなります。経験がある人は、「あぁ、あれか」と合点がいくでしょうが、刃の形にリンゴなどがえぐれてしまっているのです。これを防ぐため、材料はかなり小さめにカットすべきなのですが、朝は寝ぼけている上、ミキサー自体が切り刻み機能を持っているので、ついつい手数を惜しんでしまうのです。同じ切り方でも7割以上の確率でうまくいくので、同じ失敗を繰り返します。
がっかりして材料を取り出し、再加工しているうちに朝時間は過ぎ、今日は運が悪いかもしれないとネガティブ思考に拍車がかかる。ろくなことがありません。<どこかに、100%確実にミキシングしてくれるジューサーはないものか>と思いつつも、もはやあきらめておりました。