投資家が歓迎するのは? 自民党総裁選を「先読み」「裏読み」する
「次の首相は誰か?」
株式市場はこの話題で持ち切りだ。小泉・石破・河野の小石河?若手のコバホーク、ベテランの茂木、上川、野田の女性陣も黙ってはいない。いったい誰になるのか?
投資家たちは、その先を見ている。首相の掲げる政策が、株式相場を大きく左右するからだ。
財政緊縮派? それとも財政拡張派? どちらになるかで運命は大きく変わる。
投資家が期待しているのは、財政拡張論者である。候補者で言えば、代表格は高市早苗氏。いわゆる「アベノミクス」の継承者であり、積極的な金融緩和、財政拡張を主張している。企業の増益や成長を促し、税収アップで国全体を盛り上げようとしている。もし、当選すれば、史上初の女性首相誕生となる。
逆に財政緊縮派であれば、株式市場は当然のように身構える。
「いつ増税が来るか分からない」
「財務省とべったりの人だったら、こういった展開もあるかも……」などと恐れているのだ。