著者のコラム一覧
髙橋裕樹弁護士

「すべては依頼者の笑顔のために」がモットー。3000件を超す法律相談実績を持ち、相続や離婚といった身近な法律問題から刑事事件、企業法務まで何でもこなすオールマイティーな“戦う弁護士”。裁判員裁判4連続無罪の偉業を成し遂げた実績を持つ。アトム市川船橋法律事務所。

首都高で起きたトラックの迷惑停車…運転手はどんな責任を負うのか?

公開日: 更新日:

 今月23日のX(旧ツイッター)――。首都高でトラックが車線を塞ぐような形で斜めに停車し、運転手とみられる男性が、車道に降りてほかの乗用車の運転手にドア越しに詰め寄ったり、ガラス部分を叩いたり、ドアを開けようとしている動画が拡散されました。

 この騒動を受けて、SNS上では、「会社の車でよくやるよ」「あおり運転で逮捕でしょ」などと驚きの声が上がっています。今回のトラック運転手はどんな罪になるのでしょうか。

 まず、トラブルの相手の自動車の進路ばかりか、高速道路の2車線をまるまる塞いでいます。この迷惑極まりない行為は他の自動車の進路を直接的に妨害しているため、妨害運転罪(道路交通法117条の2の2第1項8号ヌ)となる可能性が高いです。さらに、妨害行為が行われた場所が高速道路上であり、一般道よりも生命身体に危険を及ぼす可能性が高いため、刑が加重されています。

 運転手が負う責任は、刑事的なものだけではありません。

 今回の運転手は、トラブルの相手やその他の妨害した方々に対して、民法上の不法行為責任(民法709条)を負うこととなり、慰謝料はじめ損害賠償の責任を負わされることもあると思います。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」