闇バイトの応募者たちは一体何者なのか?若者に自重呼びかけるTV報道番組の「盲点」
それにしても、ここ1年で急に闇バイトが増えたのはなぜか。前出の元警察庁幹部は「食い詰めた暴力団が焦っているのです」という。
「コロナ禍でシノギが激減、でも組員も減って、もう大きいヤマ(犯罪)は踏めない。そんなときにルフィ事件が起きて、『その手があったか。うちもやろう』ということになっています。暴力団にとって、闇バイトは新しい“ビジネスモデル”というわけです。特殊詐欺から強盗へとエスカレートし、今後はさらに多くの犯罪に広がると考えなくてはなりません。すでにサケの密漁、スマートフォンのニセ契約、メルカリの架空取引、自動車盗難などの実行役もSNSで募集されています。被害も増えそうです」
テレビが取り上げるべきは、こうした闇バイト犯罪に巻き込まれないための一般の人向けの対策じゃないか。