「さくらゆ」約100度のサウナで10分完走。勝利の水風呂であまみうっすら
東村山で唯一の銭湯
設定は79度と聞いていたが、壁の温度計は100度近いぞ。右手のテレビをボーッと見ていると、ジワジワとした輻射熱に包まれ、あっという間の2分で玉汗状態。5分もすると、ダラッダラだった。
ギシギシときしむヒーターの横には芳香剤入りの紙コップ。下には備長炭が山積みで、消臭や遠赤外線効果を高める寸法なワケね。最初はマイルドに感じた熱波は、ガッツリと熱いぜぇ。鼻の奥のチクチクに耐えて10分を目指すも、8分で“アイ~ン”と退室でした。
立ちシャワーで汗を流し、井戸水そのままで広めの水風呂にザブン。裕子さんは「温度は分からないのよ」とおっしゃったが、20度前後かな。ほどよくキンキンで、脳みそトロトロ。口をぽか~んと開けて放心状態。
ほぼ毎日通うアラフォー君は「10分は無理っス」と忠告されたが、59歳ビール腹を揺らして再トライ。2セット目はなんとか10分耐えたぜぃ! 勝利の水風呂後にはうっすらとあまみが浮かんだぞ。3セット目も10分完走。脱衣場のベンチで扇風機に当たりながら、“だっふんだ状態”でととのった。
服を着てフロント前の冷蔵庫からご褒美の缶ビールを取り、直子サンに300円を払う。休憩ルームのソファでグビグビッ。くはぁ、五臓六腑にしみますなぁ。「いまじゃウチが東村山で唯一の銭湯なんだよ」と兄の中村正直さん。アットホームな穴場銭湯には7台分の駐車場があります。
(イラスト・文=太田由紀)
■「さくらゆ」
(住)東京都東村山市萩山町3-15-1
(℡)042・391・0547
(営)15~23時 定休日・月曜日(祝日営業、翌日休み)