著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

後ろ向き経営の三越伊勢丹にコロナ禍が容赦なく追い打ち

公開日: 更新日:

「伊勢丹新宿店、日本橋三越本店、銀座三越の基幹3店舗が緊急事態宣言の翌日の4月8日から食品売場も含め全館休業していることが響いた。この3店で三越伊勢丹直営店の売上高の8割以上を占めているのです」

 ライバルの高島屋は4月8日以降も大半の店舗で食品売場だけは営業を続けたのと対照的だ。

■「何のために早期退職募集に応じたのか」と悔しがるOB

「業界の盟主としての気概がまったく感じられない」と憤るのは三越伊勢丹のOB。数年前に早期退職募集に応じた。

「辞めたくはなかったが、会社の窮状を考えると、決断せざるを得なかった。実質的にはクビですよ。こうして屍になった我々の気持ちを踏みにじるような状況に陥っているのは残念というより、腹立たしい。何のために辞めたのかと思ってしまう」

 39県における緊急事態宣言解除を受け、5月16日、仙台三越、福岡三越など4店舗、18日には静岡伊勢丹など3店舗が営業を再開した。だが、基幹3店舗など首都圏の6店舗はいまだ、食品売場を含め全館が休業を続けている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  4. 4

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 5

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  1. 6

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  2. 7

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  3. 8

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  4. 9

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  5. 10

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ