著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

いち早く再開し攻める高島屋は百貨店の今後を占う“試金石”

公開日: 更新日:

三越伊勢丹社員が玉川高島屋で見たものとは?

「頭隠して尻隠さずとはこのことか」と溜飲を下げたように話すのは、三越伊勢丹の都内店舗に勤務するベテラン社員。全面休業しているためヒマを持て余し、ライバルの玉川高島屋(世田谷区)の様子を覗きにいったという。

 高島屋は、4月7日の新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言以降も多くの店舗で食品売場のみの営業を続けてきたが、5月中旬からは営業範囲を拡大。14日から玉川高島屋、立川、千葉県柏の首都圏3店舗、18日から日本橋、新宿、横浜、大阪などの8店舗で食品以外の売場を一部を除いて再開した。

 ところで、三越伊勢丹社員はなぜ、玉川高島屋を揶揄するような言葉を吐いたのか。同店舗では食品以外の売場を再開するにあたり、コロナ対策として入口でサーモグラフィーによる来客の体温検査を実施。これに噛みついたのだ。

「実施しているのが本館、南館それぞれの正面入口だけなんです。他の入口には係の職員もいないし、何の検査も受けずにフリーパスで入れる。いわばアリバイ的に検査をやっているふりをしているとしか思えず、これでクラスターとか起こったら大変な問題になりますよ」

 現在、各店舗は時短による営業を行っている。玉川高島屋が食品以外の営業を再開した最初の日曜日にあたる5月17日、開業時間の午前10時半になると、客が次々に店内に入っていった。押し寄せるような感じではないが、まずまずの出足だ。本館6階にある人気の寿司店では、営業時間の20分以上も前から行列ができ、客同士でしっかり距離をとっているようには見えなかった。

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