日本メディック 城田裕之会長(1)業務用マッサージチェア「あんま王」が大ヒット

公開日: 更新日:

 城田は、マッサージチェアの営業ではなく、施設と交渉してマッサージチェアを置かせてもらう、通称「開発」の仕事で頭角を現した。

「私はオーナーに直談判する作戦をとりました。自宅を突き止めて朝昼晩問わず、張り込んだりしましたね。もちろん電話攻勢も。当時は携帯電話などありませんでしたから自宅に電話するわけです。当然、居留守。それでも何度も電話し続けたら、しびれを切らした奥さまが『いい加減出てあげたら』と説得してくれたこともありました」

 業績をあげ、31歳の時に東京本社に引き上げられた。すると、まもなく上司がトラブルで退社。あいたポストに座る形で部長に就任した。開発業務は社長と直接やりとりしながら進めることが多いため、早くから後継者として目をかけられた城田は、44歳の時に副社長に抜擢された。そして47歳で社長になる。

 しかし、それは意図せずというか、棚からボタモチとは逆の火中の栗を拾うような社長交代劇だった。 =つづく

(ライター・いからしひろき)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  4. 4

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 5

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  1. 6

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  2. 7

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  3. 8

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  4. 9

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  5. 10

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ