イントラスト 桑原豊社長(1)損保会社に入社「ボーナスが10カ月分出る」と聞いて決めた
家賃保証サービスなど新しいビジネスで業績好調のイントラスト。コロナ禍でも勢いが止まることはなく、7期連続の増益を記録している。
破竹の勢いで急成長を続けるイントラストの陣頭指揮を執っているのが社長の桑原豊だ。桑原は人がやらない新しいビジネスに挑戦し、次々に成果を上げてきた起業家である。
桑原は法政大学工学部を卒業すると1981年、米系のINA保険に入社した。入社した理由は単純だ。
「学生時代にガソリンスタンドでアルバイトしていたのですが、そこのオーナーから『損保会社は、ボーナスが10カ月出るらしいぞ』と言われ、調べてみると本当にそうでした。『ここだ』と決めて入社したら、入社から2カ月しか経っていないのに、夏のボーナスが5カ月満額で出ました」
当時のINA保険の初任給は14万9000円、その5カ月分である74万5000円が支給されたという。大学時代の友人に聞いてみると、最初のボーナスはほとんどが数万円程度で多い人でも15万円前後だった。しかし、仕事は厳しかった。