都市郊外に「平屋」ブーム 1軒800万円台から買える…狭小建売住宅へのアンチテーゼか?

公開日: 更新日:

昭和40、50年代の戸建ては1階にキッチンと居間、バストイレのほか意味もなく立派な応接間があり、2階に家族の個室、さらに上と下にそれぞれトイレが設けられていました。その後、都市部では狭小敷地に建てられた2、3階建ての縦長の建売住宅が増えていきましたが、昨今は少子化、核家族化で余計なものがそぎ落とされ、洗濯や掃除など生活動線もシンプルで居住快適性の高さから、平屋が支持され始めているように感じます」

 ただ、平屋は広い敷地を要するため、土地価格が比較的安いエリアでないと建築は難しいだろう。

「東京では土地面積30坪でも広いほうですが、建ぺい率50、60%だとせいぜい床面積で18坪(59.5平方メートル)程度の平屋しか建てられないため、スペース確保にはどうしても上に伸ばすことになります。近年はリモートワークが普及し、都心部ではファミリータイプのマンションが1億円を超える状況の中、郊外で広めの土地+平屋で生活するというライフスタイルも十分検討の余地があるように思います」(長谷川高氏)

 都市郊外の平屋でのんびりと暮らすのも悪くなさそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」