フルタ製菓 古田盛彦社長(1)元祖・食玩「チョコエッグ」は大阪の長屋で産声を上げた!

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 食玩といえばコレ! と思う人も多いのではないだろうか。たまご形のチョコレートに小さなフィギュアが入った「チョコエッグ」を作るフルタ製菓。他にも、「セコイヤチョコレート」やメガネ形の「ハイエイトチョコ」などユニークなチョコレート菓子を作り続けている。その発想力と開発力の源はどこにあるのか? 4代目社長の古田盛彦氏(62)に聞いた。

「フルタのルーツは四国。今では原発が有名ですが、愛媛県伊方町になります。父親の代でそこから大阪に出てきました。うちは創業が1952年なんですが、その4、5年前ですね。その当時は、四国とか九州から大阪に出てきて、製菓業をやってる人がとても多かったんですよ」

 3人兄弟で、長男は家を守らなければいけないので愛媛に残り、三男である父親と次男が2人でまず大阪へ。

「昔のことですから、先輩を頼って奉公ですね。一人は乳ボーロ屋さんに、一人はチョコレート屋さんに。少しして、次男と三男だけだと心配だから見に行けと言われて、結局長男も出てきたそうです」

 戦後日本では砂糖は配給制だった。それが解除されたのが1950年代。新しい時代への期待が大きく膨らむ。戦後から高度成長期へ、日本の産業・経済が大きく動き始めていたころ。まさにその時にフルタ製菓は生まれた。

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