動きだした地銀再編…第四北越FGと群馬銀行で経営統合が実現か?
なかでも再編の目玉と目されているのが、ありあけキャピタルが保有比率を19.9%まで増やしている千葉興業銀行だ。千葉興銀は長くみずほ銀と親密な関係を保ってきた。バブル崩壊後の不良債権処理の過程で富士銀(現みずほ銀)などが増資を引き受け、2000年にみずほ銀の持ち分法適用会社となったが、23年に外れた。その間隙を縫って筆頭株主に躍り出たのが「ありあけキャピタル」だった。そのありあけキャピタルの保有株も同県で最大手地銀の千葉銀行が取得する方向である。
日銀によるマイナス金利が解除されて1年、「金利のある世界」に移る中、預金量がものをいう時代が復活しようとしている。経営統合による規模拡大は地銀経営の有力な選択肢といえそうだ。