住宅購入は「国道16号」がボーダーラインと言われるワケ…現状と今後をプロが解説
子育て世代の場合、気になるのが郊外の教育環境だ。
「確かに都心ほど選択肢は多くありませんが、早稲田実業や渋谷幕張、聖光学院などの名門私立のほか、公立の中高一貫校が増えていて、郊外だから教育環境が劣ることはないと思います」(長谷川高氏)
一方、団塊の世代の住宅が放出される局面に差し掛かっている。
「相続後の資産売却で需給バランスが崩れることが考えられるため、当分の間、賃貸で暮らす選択肢もあります。しかし、いつ相場が下がるかはわかりません。健康なうちは賃貸で問題ありませんが、高齢者になると住宅を借りるハードルが上がるため、体が不自由になって改築や改装が必要になったとき、持ち家があるメリットや心理的安心も考慮すべきだと思います」(長谷川高氏)
見えや利便性、懐具合だけでなく、将来を見据えた住宅選びが重要になってくる。