自民党2人目候補は“森元首相のお気に入り”鈴木大地氏に…参院東京選挙区は旧安倍派が巻き返し
そうこうしているうちに、裏金事件で東京都連会長の座を追われた萩生田光一元政調会長が復権に向けて始動。「安倍派枠」を維持せんと巻き返されたようだ。
「参院東京の2枠のうち、1つは旧安倍派の指定席化してきた。旧岸田派にかすめ取られるわけにはいかないと、知名度の高い鈴木氏の擁立を急ピッチで進めたようです。鈴木氏は旧安倍派OBの森喜朗元首相のお気に入り。その線でスポーツ庁長官に引っ張られた。大型選挙のたびに名前が挙がっては消えてきたのは身体検査を嫌がったともっぱらでしたが、そうした問題は年を重ねてクリアになったようです」(都連関係者)
■組織票頼みの自民・武見敬三氏がはじき飛ばされる可能性も
今回の首都決戦はかつてないほどの激戦だ。自民の1人目は6選を狙う現職の武見敬三前厚労相(73)。公明党は山口那津男元代表の後継に新人男性(40)を立てる。立憲民主党は2期目をうかがう塩村文夏議員(46)と、繰り上げ当選して1年ほどの奥村政佳議員(47)を公認。共産党は3選を目指す吉良佳子議員(42)だ。主要政党だけでも9人が出る。