球界で話題の論文著者が語る 「年俸と順位と観客数の関係」

公開日: 更新日:

■お金=勝利じゃ面白くない

――巨人のように金満球団が常に勝ち、観客を集めれば、さらに金が儲かる。これでは他球団は太刀打ちできない。

「データを分析してわかったのですが、優勝したチームはその年の年俸が最低でも30億円前後というケースが多かった。補強がすべて悪いとは言いません。その球団のファンを喜ばせるためには必要でしょう。ただ、スポーツは、勝者が誰になるかわからないからこそ面白い。お金=勝利では面白くも何ともない。一部の球団だけが勝利を独占することはあってはならないのです」

――今季もセは巨人の独走、パは大補強を敢行したソフトバンクの優勝が濃厚とみられています。

「主力にケガ人が続出しなければ、その通りになるでしょうね。ただ、いつまでもそんなことを続けていたらどうなるか。日本球界もメジャーリーグのような収益分配やドラフトの完全ウエーバー方式を導入するなど、球団格差を縮める努力をすべきです。最初から勝ち組、負け組が二分されていたら、それはまともなプロスポーツとは言えない。今季も開幕前の予想通りの結果になれば、プロ野球崩壊の序曲とも言えるでしょう」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末