<第12回>「普通」じゃなかった小学生時代
【連載】 鈴木明子 スケート人生「キス&クライ」
小学4年の冬から休まず名古屋のリンクに通う毎日。やってみると本当に大変でした。
平日は授業が終わる午後3時すぎになると、母が車で小学校の正門前に迎えに来ます。駅に向かう車中でランドセルをスケート用具、おやつ、弁当が入ったリュックと交換。豊橋駅に着くと、ひとりで名鉄電車の特急「パノラマカー」に飛び乗ります。
乗り換えする名古屋市内の神宮前駅までは、およそ45分。車内でおやつを食べながら学校の宿題を終えると、ちょうど下車駅に到着。そこから電車を乗り継ぎ、午後5時すぎにようやくリンクにたどりつきます。
休憩もそこそこに6時から練習開始。コーチとの個人レッスンを30分、自由練習を1時間30分。計2時間ほどの練習を終えると、夜8時30分すぎには、再び来た道をたどって自宅に向かいました。豊橋駅近くの実家に到着するのは夜10時すぎ。自宅に帰ってからは、テレビもほとんど見ずに就寝。翌朝8時すぎに再び学校に通うという日々でした。