日本オープンV自画自賛 池田勇太の独演会に「プロ失格」の声
「日本オープンだからといって特に思い入れはない」
「フェアでいい技術が出るセッティングだと思った」
「(例年は)ナイスショットしたのにピンに寄らない。フェアウエーをちょっと外してラフに入れば、何も考えずにサンドウエッジ持って、ハイ、出しましょう。これではアマチュアと一緒だよ。プロの技量を出させるための、心をくすぐるような設定をしてくれた。これが正しいナショナルオープン。だから今回やる気になれた」
勝てば官軍とばかりにベラベラ。ピンに寄らなければ、単にナイスショットではないだけの話だろう。
■どんな設定でも文句を言わないのがプロ
ゴルフジャーナリストの菅野徳雄氏も、「スポンサー離れが止まらずに男子ツアーが厳しい状況だというのに、選手会長がそんなことを言っているのだからあきれる」と、こう指摘する。
「どんな設定でも文句を言わずプレーするのがプロです。それを好スコアが出たらやる気が出て、スコアが悪ければ気に食わない、やりたくないではプロ失格です。ゴルフの本場スコットランドのリンクスには強風もあれば傾斜もある。フェアウエーの狙ったところに最高のショットをしても、風やボールの跳ね方でOBになることもある。ゴルフとはそういう不条理も併せ持っている。それを乗り切るためにプロはアマにはできない技を磨き、精神的にも強くなり、瞬時にコースを見抜く力も要求される。そんな強いプロにファンは魅力を感じる。そういう意味でも、池田は何もわかっておらずがっかりです」
国内メジャーに勝ったと、選手会長が自画自賛しているようでは、男子プロゴルフ界に未来はない。