青森・聖愛で質問攻めに 最近の横浜ではなかったこと
外野手の体勢がいい場合、送球がノーカットで三塁に到達するワンバウンドの位置に遊撃手が入る(図①)。送球に勢いがあればカットしなければいい。
その時、二塁手は二塁ベースをカバーするが、送球が中途半端な時に備え、ベースから右中間方向と三塁方向の前後2、3メートルは臨機応変に動き、カットマンになることもある。
逆に外野手の体勢が悪い時は、二塁手が二塁ベースから12~13メートルほど右中間方向へ追う(図②)。その時は遊撃手が二塁ベースをカバーする。
体勢がいいか悪いかは、二塁手が判断する。甲子園常連校でも、なかなかできない、難しいプレーだけに反復するしかない。
聖愛はハートのいい選手が多かった。下手投げのエースは「今の投げ方でいいんですか?」「体重移動はしっかりできていますか?」と私を質問攻めにした。多くの部員にさまざまな疑問をぶつけられた。最近の横浜ではなかったことで新鮮だった。
8月末で退任したその横浜が、14日の秋季神奈川大会3回戦で慶応に1―8の八回コールド負けを喫し、悲しくなった。これで来春のセンバツは絶望。気になっていたが、あえて球場には行かなかった。来夏へ向け、一層の奮起を願うが、前途は多難といえる。