阪神OBが危惧 「西岡を特別扱いすればチームのやる気削ぐ」
■和田監督は意思表示するべし
前出の福間氏は、「西岡の意気込みは買ったとしても、キャンプ、オープン戦で各ポジションで使えないと判断したら、別の選手を使うという意思表示をする必要があると思う」と、こう続けた。
「心配なのは、和田監督が結果にかかわらず西岡に遠慮して中途半端に起用しないかということ。和田監督は活躍に関係なく、相手投手が左投手だから右打者、右投手なら左打者というように起用するケースが少なくない。たとえば三塁の今成はすでに打撃も守備もレギュラーになれる力がある。相手が左投手の時に西岡を使うとなると、なかなかリズムが掴めず、成長を阻害しかねない」
阪神ではこの今成をはじめとする若手、中堅野手の台頭、底上げが長年の課題でもある。
「西岡を優遇すれば、チーム内の競争力が生まれず、戦力の底上げにつながらない。西岡は助っ人のような形でメジャーから獲得し、ベテランの域に入っている。彼を特別扱いすれば他の選手のモチベーションにも影響する。ダメなら使わないという徹底した方針を掲げることで、チーム全体に刺激になる」(福間氏)
創設80周年
球団創設80周年を迎える阪神は、5日に南球団社長が年頭挨拶。「節目の年にぜひとも優勝を」とゲキを飛ばした。前年覇者の巨人を倒して、優勝できるかは、和田監督の扱い方にかかっている。