日本シリーズを汚した阪神・西岡の“意図的”守備妨害
今年の日本シリーズは前代未聞の終幕だった。
阪神は1勝3敗で迎えた第5戦、1点を追う九回に1死満塁のチャンスを迎える。ここで西岡の打球は一塁正面へ。本塁封殺後、捕手の細川は一塁へ送球すると、ファウルラインの内側を走っていた西岡の左手に当たった。ボールが転々とする間に二塁走者は本塁へ。ところが審判は西岡の守備妨害とジャッジ。併殺成立でゲームセットとなった。
「故意ではない」と語っていた西岡は翌日自身のフェイスブックで「ルールで内側に入って送球が当たれば守備妨害は百も承知です! ルールを知った上で打った瞬間ゲッツーになると思ったので、少しの可能性にかけて内側から外側に走って行くものを、ライン上スレスレを走って体に当たれと思いながら走ってました! 僕は送球が当たるときに足が外側にあればいいと思って走ったので、僕なりにルール上ギリギリのプレーはしたつもりでした!」と説明した。
野球経験者なら誰でも一度ぐらいやったことがある「ギリギリのプレー」だが、舞台はプロ野球にとって最高のイベントである日本シリーズだ。頂上決戦を汚す意図的なルール違反と言われても反論できまい。