王貞治氏は30本で引退したが…野球選手から消えた“引き際”

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 現役に固執するといえば、すったもんだの揚げ句、計画が白紙に戻った新国立競技場の責任問題が浮上したことで、本来は真っ先に辞任すべき下村文科相は官僚の首を切って延命をはかる気配だ。

 作家の吉川潮氏は、「引き際を知らない日本人が増えている」と言って、こう続ける。

「問題や不祥事を起こした経営者や政治家はよく、『続けることで責任を果たす』なんてことを言うが、要するに地位にしがみついているだけ。スパッと潔く辞めても能力のある人なら、次に活躍できるチャンスもあるでしょう。一方で、長く続けることを称賛する人も少なくない。意味がなく続けている者は、誰かが辞めさせなければなりません。今の時代、仕事があれば本人から辞めるとはいいませんから」

 老子はいった。

「功遂げ身退くは天の道なり」

 成功したらいつまでもその地位にとどまらず、さっさと引退するのが天の道にかなった生き方である、と。

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