<第6回>青トレが陸上界の新しいスタンダードになって欲しい
今月1日の全日本大学駅伝は2位に終わったが、原監督は「悔しさを味わった青学は強い」と年明けの箱根駅伝で連覇を視野に入れる。連載最終回は原監督とフィジカル強化担当・中野ジェームズ修一氏(44=米国スポーツ医学会認定運動生理学士)の対談で締めくくる。(取材・構成=和田悟志)
――将来の夢を教えてください。
原監督「いろいろなことを頭で理解しながら、そして情熱を持って走れる選手を育てていきたいですね。誰かに言われたから走るのではなく、あくまで自分自身のためにトレーニングに励んでもらいたい。フィジカルトレをやった、肉体的に成長した、にとどまってはいけない。そのプロセスを深く考える作業を身に付けて、自立した選手になって欲しいと思います」
中野「陸上界では、自分の考案したトレーニングがどこまで通用するのか立証する機会がなかったので、青学に結果を出していただき、うれしく思いました。日本のトレーナーは世界と比べてもレベルが高い。考案したトレーニング法を一緒に陸上界に広めていきたい」
――原監督の言葉の中に「忘れられないものがある」そうですね。