石川遼が15歳の弟をキャディー起用 プロの心中は…?
国内大会ゆえの余裕もあるのだろう。世界のトッププロが戦うマスターズや全米オープンといったビッグトーナメントで弟にバッグを担がせるのかといえば、そんなことは絶対あり得ない。自分のプレーで精いっぱいで弟の面倒など見ていられないからだ。日本人プロが相手なら、“素人キャディー”でも十分に勝てると思ったのかもしれない。
ゴルフファンで画家の山野辺進氏がこう言う。
「本人は軽い気持ちでも、周囲はよくは思っていないでしょう。キャディーは使用人ではなく、パートナーです。人生を懸けて選手を勝たそうとしている。それほど大きな存在のはずです。弟にゴルフを見せるだけの余裕があるのですから、他のプロやキャディーもバカにされたものですね。もしこれで優勝するようでしたら、ホント、お笑いですが……」
今大会は石川にとって大切なスポンサー主催の試合で、開催前に契約を2年延長したばかり。予選落ちはもちろん、ブザマなプレーは見せられない。それでも弟にバッグを担がせるのだから、よっぽど自信があるのだろう。
ケンカを売られた格好のプロキャディーたちも、必死になってプロをサポート、打倒石川にガンバるしかない。