抜群の費用対効果 日本ツアー「アジア開催」メリット多し
それがアジアでの開催なら、SMBCシンガポールオープンが賞金総額1億1938万円、レオパレス21ミャンマーオープンは8953万円と、賞金が安く済んだ。またVIP用テントも国内なら1000万円近くかかるところが、随分安いとツアー関係者が驚いたという。
「海外で事業展開する日本企業には、現地で安い費用で知名度を上げることができ、ツアー側は試合数が増えるメリットがある。問題は共催となれば日本ツアーからの出場枠が60人に限られることですが、これもプロの競争意識を高めることになり、レベルアップにつながります。日本で新規大会を始めるより、アジアで共催大会を増やしていくほうが将来性があります」(大会関係者)
アジアンツアーは1月から5月までの年間9試合しかなく、うち2試合が日本ツアーとの海外開催と、スポンサーさえ見つかれば、試合を増やせる余地がある。日本ツアーは4月14日の国内初戦まで2カ月以上も空き週が続く。昔の極東サーキットのように1月から4月までアジアンツアーとの共催大会を日本ツアーが主導して増やしていくことが日本男子プロの生き残る道かもしれない。