ライバルの“横やり”なんの 羽生SP首位で2季ぶり世界Vへ
「絶対王者」が好スタートを切った。
フィギュアスケートの世界選手権は米国・マサチューセッツ州ボストンで30日(日本時間31日)に開幕した。GPファイナル3連覇中で今大会は2季ぶりの優勝を狙う羽生結弦(21)がSPで110.56をマークしトップに立った。自己最高の110.95越えはならなかったが、ほぼ完璧な演技で1日のフリーに弾みをつけた。
だが、安心はできない。今季はNHK杯、GPファイナル(スペイン・バルセロナ)の2戦連続で歴代最高得点を更新し、今大会も更なる上積みが期待される羽生にライバルの横やりが入ったからだ。
この日、午前に行われた公式練習でSPの曲をかけて調整している時だった。後半の3回転半ジャンプ(トリプルアクセル)を試みた際、目の前でスピンしていたソチ五輪銅メダリストのデニス・テン(22=カザフスタン)と接触しそうになり転倒。壁に激突すると、壁にパンチして怒りを爆発させた。
公式練習では使用曲が流れている選手の滑りが優先されるため、テンによる妨害行為は明らか。29日の会場練習でも度々、テンに滑りを邪魔される嫌がらせを受けていた。