団体銀以上確定 男子卓球を変えた“愛ちゃん人気”と独留学
さらに、08年にできたナショナルトレーニングセンターが練習拠点となり、ナショナルチームや各大会ごとにスポンサーがつき、強化費が増えた。
リオで取材するノンフィクションライターの柳川悠二氏が言う。
「今は卓球の世界選手権がテレビ中継されたり、メディアに注目されている。多くのスポンサーもついている。それは福原愛や石川佳純という人気女性選手のおかげです。メダルを確定させた後の会見で水谷は女子偏向というイメージを覆したい。女子と一緒に卓球界を盛り上げたいと語っていた。その思いが、近年の男子選手のモチベーションになっていた。水谷個人のことで言えば、子供の頃から天才と呼ばれていましたが、中学2年からのドイツ留学が大きな飛躍のきっかけになったことは間違いないでしょう」
水谷は卓球協会などの支援で、中学、高校時代はドイツに渡り、ブンデスリーガで多くのことを学んだ。当時はホームシックにかかり、成長期の栄養不足にも苦しんだという。ちなみに、丹羽と吉村もブンデスリーガで戦った経験がある。
スポーツライターの武田薫氏が言う。