「イチローは特別」名将が明かす日本人大リーガーの素顔
メジャー通算3000安打を放ったマーリンズのイチロー(42)を、かつての敵将で名監督が絶賛している。マリナーズ在籍時の03~06年まで同地区のレンジャーズの監督を務めたバック・ショウォルター現オリオールズ監督(60)だ。ダイヤモンドバックスでスカウトを務めた際にはイチロー視察のために来日したこともあるという。ヤンキース、レンジャーズ、オリオールズで3度、最優秀監督賞を受賞したショウォルター監督を直撃した。
――イチローがメジャー通算3000安打に到達しました。
「素晴らしいことだと思う。彼は最初の投票で殿堂入りが確実な選手だ。守備、走塁、打撃、どれも一流。どこにでも打つことができる。彼が初めてメジャーに来たときのことを覚えている。彼が通用するか、懐疑的な声も多かった。イチローが日本でプレーしているときに、私は日本で彼を見て(スカウトを務めていた)ダイヤモンドバックスに入団させたかった。皆が私に、イチローは通用するかと聞いた。『彼は打つ。信じていいよ。一般的ではないが、彼は打つ』『イチローは日本で、米国におけるマイケル・ジョーダンのようにビッグなんだ』と私は言った。信じるには実際に見るしかなかった。イチローは特別だった。そして今でも、だ」