米では球団を転々…メッツ青木「ヤクルト復帰」の実現度
ヤクルト復帰はあるのか。先日、ブルージェイズを自由契約となり、メッツに電撃移籍した青木宣親(35)のことだ。
今季限りで真中監督が退任し、来季から新体制に移行する古巣ヤクルトは青木の動向を注視。元看板選手の復帰は話題を集めるだけでなく、今年のWBCで発揮されたリーダーシップは低迷するチームの起爆剤になるはずで、青木が今オフ、日本球界復帰を決断した場合、獲得に乗り出す可能性は高い。
今季はアストロズを皮切りに3球団に所属。出場は85試合にとどまるものの、日本時間4日のアストロズ戦では3安打2打点1盗塁。打率.280、5本塁打と巧打は健在だ。ヤクルト以外の国内他球団も獲得に関心を持っているといわれている。スポーツライターの友成那智氏が言う。
「6年目を迎えるメジャーでは常に安定した成績を残し、通算では打率.280、出塁率.350を上回る。とはいえ、今年だけで3球団を転々としているように、来年で36歳になる年齢的に大きな過渡期を迎えている。メッツが獲得したのはあくまで、セスペデスら主力が故障するなど、外野手不足に陥った緊急的な手当てでしかない。来季残留はもちろん、今オフ、もろ手を挙げて青木を欲しがるメジャー球団はないといっていい。来季はマイナー契約ならまだしも、4~5番手の外野手としてメジャー契約を提示する球団があるかどうか。青木の安定した打率を評価し、出塁率を重視するアスレチックスなどが今季年俸550万ドル(約6億円)から大幅減となる100万~120万ドルの1年契約で手を挙げるかもしれないが、難航は必至でしょう」