ロシア“出禁”も フィギュア日本勢の平昌メダルにブ厚い壁
女子の場合、今回のGPファイナルに出場するオズモンド(22=カナダ)は昨季の世界選手権で銀。GPスケートカナダで優勝を果たし、世界ランクを2位まで上げている。ソチ銅のコストナー(30=イタリア)も侮れない。北京五輪金メダリストだった元恋人競歩選手のドーピング逃れを助けたとして、14年に出場停止処分を受けたが、昨年の復帰初戦でいきなり優勝すると、今季のNHK杯で銀メダル。トリノから五輪3大会出場を果たしている経験豊富なベテランで、常に表彰台に食い込む安定感を持っている。
男子も実力者がズラリ。ジェイソン・ブラウン(22=米国)はこの日のショートプログラム(SP)で4位。ソチではジャンプの跳び過ぎ違反で9位になった勢いのある選手で、スケートカナダでは2位に入った。そして、羽生結弦(23)や宇野昌磨(19)の最大のライバルがネイサン・チェン(18=米国)。今年の四大陸選手権で公式大会史上初となる5種類の4回転ジャンプに成功した。羽生の指導者でもあるオーサーをコーチに付けるハビエル・フェルナンデス(26=スペイン)やソチ銀のパトリック・チャン(26=カナダ)もメダル候補だ。
ロシア不在でも、メダルの壁は厚い。