無所属3人は援軍にあらず 貴乃花派“勢力激減”の自業自得
■山響親方は理事選で落選濃厚
いまだ貴乃花親方を支持しているのは、もともと貴乃花一派に籍を置く立浪親方(49=元小結旭豊)や阿武松親方(56=元関脇益荒雄)らほんのひと握り。一門外の離脱者は後を絶たない。
日馬富士の師匠で、前回の理事長選では貴乃花親方に票を投じた伊勢ケ浜親方(57=元横綱旭富士)にしても事件が起きる以前からたもとを分かっているし、すでに理事を辞任。貴乃花親方は来年の理事選で、その伊勢ケ浜親方の代わりに九重親方(41=元大関千代大海)を理事にして勢力拡大をもくろんでいたが、勢力は拡大どころか減少の一途をたどっているという。
「貴乃花親方を支持する理事は本人も含めて3人だったが、今度の選挙では理事は本人ひとりになる可能性も出てきた。山響親方(47=元前頭巌雄)も出羽海一門の支持は得られずに落選するともっぱらさ」とは別の親方だ。
とはいえ、こうなったのも自業自得ではないか。
貴乃花親方が20日に行われた理事会の直前になって突然、バタバタしたのは保身目的以外の何物でもない。