清宮は大丈夫か?「ドライチ」著者が見た新人選手の内面

公開日: 更新日:

 清宮幸太郎(早実)の争奪戦に沸いた昨秋のプロ野球ドラフト会議。かつて甲子園を賑わせ、清宮と同じドライチ(ドラフト1位指名)で入団したものの、プロの世界で通用した者、しなかった者にはいろいろなドラマがある。この「ドライチ」(カンゼン)は、ノンフィクション作家の田崎健太氏が8人の選手に丁寧な取材を行って書きあげたものだ。読者に伝えたいことを聞いた。

■非常にナーバスであやふやな状態

 ――この本には8人のドライチが登場します。それぞれにドラマがありますが、何人かの選手はマスコミに対する不信感を漏らしていました。

「ドラフトにかかる段階で、アマチュア選手はプロとして見られる。18歳や20代前半の若者が、いきなり完全商品として扱われることへの戸惑いは大きい。内面は非常にナーバスであやふやな状態なんです。入団してからもそうです。でも、メディアは『読者の要求に応える』ということを理由に、選手に何か言わせようと誘導尋問したり、聞いた話を膨らませて書く。その記事を読んだ選手は、え!? と思うわけです。プロ生活に慣れてくると、ジョークや抽象的な答えで記者の質問をはぐらかすこともできるようになりますが、新人にそれを求めるのは酷です」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    巨人のW懸案「ポスト岡本和真&坂本勇人」を一気に解決する2つの原石 ともにパワーは超メジャー級

  2. 2

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  4. 4

    巨人「松井秀喜の後継者+左キラー」↔ソフトB「二軍の帝王」…電撃トレードで得したのはどっち?

  5. 5

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  1. 6

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  2. 7

    佐々木朗希「限界説」早くも浮上…案の定離脱、解説者まで《中5日では投げさせられない》と辛辣

  3. 8

    巨人秋広↔ソフトBリチャード電撃トレードの舞台裏…“問題児交換”は巨人側から提案か

  4. 9

    オリオールズ菅野智之 トレードでドジャースorカブス入りに現実味…日本人投手欠く両球団が争奪戦へ

  5. 10

    オンカジ騒動 巨人オコエ瑠偉が「バクダン」投下!《楽天の先輩》実名公表に現実味

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり