世界のパワープレーに取り残される日本女子ツアーの実態

公開日: 更新日:

 コルダはパー5だけで11アンダー(2イーグル、7バーディー)を稼ぎ、トンプソンは13アンダー(2イーグル、10バーディー、1ボギー)だった。

 日米でドライバー飛距離の計測方法や条件が違い、単純比較はできないが、日本ツアー首位は260・76ヤードの葭葉ルミ。成田は247・78ヤード(9位)、ハヌル238・34ヤード(35位)、ボミ236・63ヤード(38位)。成田の今大会パー5は4アンダー(6バーディー、2ボギー)であり、コルダやトンプソンとの勢いの違いが数字に出ている。

「米女子ツアーは年間34試合が行われ、うち14試合は海外で行われます。米男子に比べて地上波の中継が少なく、スポンサーもつかないから海外に活路を求めるしかない。米国での試合数をこれ以上減らさないために、台頭してくる韓国、中国、タイの選手に負けられないという危機感がコルダやトンプソンにはある。技術以前に、世界中を飛び回って活躍するだけのメンタルや体力は日本ツアープロよりも格段に優れているといえます」(前出の吉川氏)

 あらゆる面で世界のパワープレー時代から取り残される日本女子ツアーの実態がよくわかる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド