片山晋呉の処分も“大甘” 青木功会長はJGTOのお飾りか
2年前、「世界のアオキ」といわれた青木功が日本の男子ツアーを統轄する日本ゴルフツアー機構(JGTO)の会長に就任したときに掲げた理念は「人を育てる」だった。「プレーヤーである選手の人間教育の徹底」を目指すと言っていた。
それなのに、永久シード権を持つ片山晋呉が今年、プロアマ戦でゲストに不愉快な思いをさせたということで科せられたのはわずか30万円の罰金と厳重注意処分だった。日本の男子ツアーを引っ張っていかなければならない立場の片山がこんなことでは、会長が掲げた「人間教育」とは一体何だったんだろう? と首をかしげざるを得ない。
■無為無策では男子ゴルフが衰退するばかり
青木功体制になったとき、私が一番注目したのは副会長に就任した大西久光氏の存在であった。
長い間、トーナメントディレクターとして活躍してきた大西氏なら、世界で活躍してきた青木会長と手を携えて世界的なコースセッティングによって日本選手のレベルを上げてくれるに違いないと思っていた。しかし、残念ながら大西氏の考えはコースセッティングには生かされていなかったようだ。そして、今年の役員改選によって大西氏は副会長職を降りている。