大学社会人は枯渇 吉田輝星プロ表明で“ドラ1”は高校生席巻
■外れ1位に頭を悩ます…
各球団の大まかな評価はすでに済んでおり、「単独で1位指名を狙うとしたら誰か、クジを外したときに誰を外れ1位で指名するか」という判断を下す最終局面に入っている。
9日には、東都大学リーグの公式戦が行われる神宮球場に12球団のスカウトが大集結。幹部クラスが視察に訪れた球団もあった。
お目当ては駒大対東洋大戦と、亜大対国学院大戦の2試合。東洋大は、先発した梅津が八回途中1失点と好投するも、抑えの甲斐野がサヨナラ打を浴びた。国学院大の先発・清水昇(右・左)と、亜大の主砲・頓宮裕真(右・右)によるドラフト候補対決では、頓宮が2本塁打5打点の活躍を見せた。
「梅津は大化けする可能性を秘めていますが、甲斐野は制球が安定せず、リーグ戦では救援失敗が続いている。一方、この日は八回途中5失点だったものの、先発型の清水が外れ1位候補として注目を集めている」とは、アマチュア球界に詳しい放送関係者だ。
「150キロ超のストレートをバンバン投げ込むタイプではないが、ボールにキレがある。帝京高の先輩である山崎(DeNA)の“宝刀”ツーシームと、カットボールを両サイドに投げ分け、打たせて取る投球ができる。吉田輝星ら投手を外した球団が外れ1位で指名すると見ている」
清水本人はこの日の降板後、「実力不足です」と反省した上で、ドラフトに向けて「自分はまっすぐに自信がある。ドラフトのことは気になりますけど、意識しないように、フラットな気持ちで残りのリーグ戦に集中したい」と話した。
各球団はどう動くか。