福原愛は引退後も卓球界の“顔” 目指すはナショナルコーチ

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「泣き虫」といわれた元天才卓球少女に涙はなかった。

 23日、福原愛(29)が引退発表後、初めて報道陣の取材に応じた。今年5月から「引退」の2文字がじわじわ浮かんできたという福原は、「私が選手として卓球界を盛り上げなくても大丈夫と思えたことがすごく大きかった。後輩には何も心配していない」と決断の理由を笑顔で語った。

 3歳からラケットを持って約26年。知名度は抜群で、引退発表前の今年7月には、24日に開幕する「Tリーグ」の理事に就任した。今後については「私は生涯、卓球人だと思っている。明日、Tリーグが始まるので、もし私が必要とされるなら卓球界にかかわっていきたい」と話した。

 Tリーグは日本卓球界が何年もかけて心血を注いできた一大プロジェクト。Tリーグの松下チェアマンが「Tリーグとしては(福原に)出てほしいし、どんなプレーをするのか一ファンとしてすごく興味がある」と集客アップにも期待していたが、引退となれば、卓球界の「顔」としての仕事に奔走することになりそうだ。

 そうやって卓球界と関わりを持ちながら、指導者としての道を模索する。福原が「ひとりでも多くの方にさらに卓球を知っていただき、大好きになってもらいたい。まだ一度も誰かを指導したことがないので、まずはしっかり勉強してから、いろいろな道を考えていきたい」と言うのは、ナショナルチームが対象の「公認卓球上級コーチ」資格が念頭にあるからか。

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