西武は去る者追わずから一転…FA浅村“残留最優先”の本気度
「今は西武を最優先に考えたい思いが強いです」
7日、国内FA権を行使した西武の浅村栄斗(27)が記者会見でこう言った。西武は宣言残留を認める方針だ。
かねて西武周辺では、「FA移籍は確実」との声があった。某西武OBがこう言う。
「楽天は4年20億円の資金を用意するなど、水面下で念入りに調査をしていた。西武でチームメートだった石井一久GM、渡辺直人とは公私で親しく、プレーしやすい環境もある。破格の条件を用意するソフトバンクとの一騎打ちになるとみていた」
西武はこれまで、12球団最多の16人がFA移籍(海外を含む)をしている。昨年は野上が巨人へ、一昨年は岸が楽天入りした。
「西武のFA選手に対する考え方は、基本的に去るものは追わず、というものだった。資金が潤沢ではないこともあり、どうせ出ていくんだろうという態度。交渉の席でもウチはこれ以上は出せないし、そもそも、FAを行使したところで、取ってくれるところがあるのか、といった高圧的な態度が不興を買うことが多かった。そのため、西武への愛着を感じながらも、ショックを受け、FA移籍した選手は枚挙にいとまがなかった」(前出のOB)