若手女子プロの台頭はJGAコーチの綿密な指導の成果だ
今季、日本女子ツアーは若手の台頭が目立った。初シードを手にした11選手のうち、1998年4月から99年3月生まれの、いわゆる黄金世代と呼ばれる選手が7人もいる。高校3年生のときに日本女子オープンに勝って渡米し、米女子ツアーで2勝を挙げた畑岡奈紗も99年1月生まれである。
高校を出てすぐプロテストに合格し、どうしてこんなに早く強くなったのかというと、アマ時代に日本ゴルフ協会(JGA)の「ナショナルチーム」だったことと深い関係がありそうだ。
JGAナショナルチームは3年前の15年秋にオーストラリアゴルフ協会からガレス・ジョーンズ氏をナショナルチーム・ヘッドコーチとして招聘したことによって一変した。
それまで日本のジュニアゴルファーは父親や、高校ゴルフ部で先輩に教わるのが一般的だった。
昔は、JGAナショナルチームに選ばれても、選手強化を担当したのはトップアマとして活躍したボランティア委員が中心。ゴルフスイングをスポーツ科学として体系的に捉えるシステムはまったくなかった。