離婚で公私“孤立無援”に 貴乃花ファミリーのただれた内情
2005年5月、先代の貴ノ花である二子山親方が55歳の若さで他界した。
その少し前のこと。次男の貴乃花は病床の父親に向かって、財産分けを要求したという。ところが――。
「株など証券の類いも含めて、財産らしいものはほとんど残っていなかったというんだな。残っていたのは国産の高級乗用車1台だけだったなんて話もある」とは、ある親方だ。
二子山部屋はかつて隆盛を極めた。息子である若乃花、貴乃花の両横綱に加えて大関貴ノ浪、関脇安芸乃島、貴闘力と三役以上の力士がゴロゴロいた。かなり潤っていたはずなのに、残っていたのが「国産の高級乗用車1台」とは……。
「先代の貴ノ花は01年に憲子夫人と離婚しているからね。そのときにガッポリと持っていかれたとしか考えられない。でなければ、遺産が車1台なんてことはあるわけがない」(前出の親方)
貴乃花ファミリーを語る上で、避けて通れないのが「離婚」というキーワードだ。先代貴ノ花を皮切りに、若乃花、今回の貴乃花でほぼすべての家族が離婚を経験したことになる。
■「そっちの家庭の話でしょ?」
そして貴乃花の長男の優一(23)もすでに離婚したとも、離婚調停中ともいわれる。優一は昨年、陣幕親方(元前頭富士乃真)の娘と結婚したものの、直後に夫婦生活は破綻したという。
亭主が自宅に帰ってこない――。嫁からこう泣き付かれた姑の景子夫人は、「それは、そっちの家庭の話でしょ?」と、けんもほろろだったそうだ。
父と子、夫と妻、嫁と姑……。「ロイヤルファミリー」の異名を取った一家の家族関係は、すでに破綻。内情はドロドロだった。
その中心にいる貴乃花は思い込んだら一途。それが家族だろうと先輩だろうとお構いなし。平気で刃を向ける。その気性や言動の激しさは日馬富士暴行事件以降の一連の対応が物語っている。それまで貴乃花を慕っていた親方たちは軒並み袂を分かったが、ついに家族も離れることになった。母親の憲子さんは貴乃花に連絡しようにも電話番号が変わっていてできなかったことをテレビで吐露している。