福岡国際で日本勢14年ぶりVも…東京五輪に直結しない理由

公開日: 更新日:

 スポーツライターの工藤健策氏が言う。

「2020年東京五輪の男子マラソンが行われるのは8月9日の早朝です。東京で行われた91年世界陸上のマラソンは6時スタートでも気温26度、湿度73%という厳しい条件。しかも、五輪は国内レースとは異なりペースメーカーはいません。タイムレースではないのでアフリカ勢の激しいペースの上げ下げもある。冬に行われる国内レースとは別の競技といっても過言ではない。それに対応するための強化や科学的に戦略を練ることが必要ですが、夏のデータが取れるのは来年しかない。日本には地の利があるのだから、選手の真夏の身体データはもちろん、コースについてもあらゆる角度から研究を重ね、五輪惨敗後、『アレをやっておけばよかった』と後悔することだけはないようにしてもらいたいです」

 ちなみに、リオ五輪の優勝タイムは2時間8分44秒。「この程度なら日本勢でも勝てる」と思ったら大間違いだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド