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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

福岡国際マラソンで設楽vs川内 実現の裏に日本陸連の思惑

公開日: 更新日:

 毎年12月の第1日曜に福岡国際マラソンが行われる。このところパッとしなかったエリートマラソンの舞台が、今年は燃えている。注目は、2月の東京で16年ぶりに日本記録(2時間6分11秒)を出した設楽悠太と、“マラソン日本”の原点であるボストンを制した川内優輝の対決だ。

 設楽は出場予定だった9月のベルリンを疲労骨折で回避、その間に日本記録は大迫傑に塗り替えられた。「ライバルは大迫だけ」と言い、今回は日本のトップの行方を占うことになるが、そこに割って入る“市民ランナーの星”川内優輝が怖い。

 公務員ランナーとしての存在感は抜群で、ボストンマラソンでよもやの優勝を果たすと「今でしょう」とばかりにプロ転向を宣言。大迫の記録(2時間5分50秒)は世界77位、設楽は96位だが、川内が勝ったボストンは世界6大マラソンで、市民の肩書の方がデカイのだ。しかも川内は福岡にこだわっている。

「記録も大事ですが、日本人が福岡国際で勝てばマラソンは必ず盛り上がります。そうしたら、別の世界が開けます」

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